ライチの収穫は手作業。鹿児島の農園で行われる流れ
発信:山川園芸(鹿児島県指宿市山川)
導入
ライチの収穫は、すべて手作業です。機械で一気に刈り取るわけではありません。樹の枝ごと、あるいは房ごと、人の手で丁寧に選んで摘み取ります。鹿児島指宿の山川園芸でも、毎年この季節になると、収穫の時間が始まります。
収穫の時期と準備
ライチの収穫は7月上旬から8月のお盆ごろまで続きます。ただし、天候によって前後することもあります。その年の気温や日照、雨の量によって、実の熟れ具合が変わるからです。
農園では、毎日のように樹の状態を見回ります。実の色、触った感触、房全体の様子を確認しながら、「今日は収穫できそうか」を判断していきます。赤くなったからすぐに摘むわけではなく、中身がしっかり詰まった状態まで待つことが大切です。
実際の収穫作業
熟度の見極め
ライチは、色だけでは熟度が判断しづらい果実です。同じ赤でも、表面の色合いが少し異なれば、中身の甘さが変わります。農園では、実を手に取り、指の感覚で「今が食べ頃か」を判断します。
房全体がしっかりとした重さを持つ。実と実の間に隙間がなく、ぎゅっと詰まっている。そういった細かい条件を満たしたものだけを選びます。
摘み取り
房を摘み取るとき、枝を傷つけないことが重要です。来年も同じ枝から実をつけるからです。ハサミで丁寧に切り取ります。一つの房だけでなく、その周辺の実の状態も見ながら、どれを摘み取るかを判断していきます。
樹全体を見て、バランスよく実を採ることも意識します。一か所に集中して採ると、樹に負担がかかるためです。
選別と検査
摘み取った後は、すぐに農園の作業場へ運びます。そこで、傷がないか、色が均一か、大きさはどうか、といった確認作業が始まります。
商品として出せるものと、そうでないものを分けていきます。この選別の基準は厳しく、見た目に少しでも不安があれば、その実は商品にはなりません。
収穫から発送まで
選別を終えた実は、冷蔵保存で一時的に保管されます。鮮度を保つためです。その後、お客さまのご注文に応じて、ジッパー付きの袋に詰めたり、店頭販売と同じ包装にしたりして、クール便で発送されます。
ヤマト運輸のクール便を使うことで、全国どこへでも、できるだけ新鮮な状態でお届けできます。
品種による収穫時期の違い
山川園芸では、複数の品種を育てています。7月ごろは三月紅・在来種(佐多、黒葉)が採れます。8月ごろになると、ジャカパット・桂味・ノーマイチーが旬を迎えます。
品種によって、実の大きさ、味わい、色の濃さが異なります。それぞれの特性を活かして、最適な収穫時期を見極めています。生ライチの味わいや食べ方については、別の記事でも詳しく説明しています。
なぜ手作業なのか
ライチは、実が傷つきやすい果実です。機械で一気に採ると、実同士がぶつかり、表面が傷ついてしまいます。また、房のすべての実が同じタイミングで熟すわけではないため、熟度に合わせた選別が必要です。
こうした理由から、どの農園でも手作業が基本になります。時間と手間がかかりますが、それが国産ライチの品質を守ることにつながるのです。
収穫時期の楽しみ
ライチの収穫は、農園にとって最も忙しい時期です。朝早くから日中、時には夕方まで、収穫と選別の作業が続きます。ですが、この時期だからこそ、お客さまに最高の状態の実をお届けできるのです。
山川園芸では、農園での直売・見学も対応しています。事前に連絡をいただければ、この収穫の様子を見ていただくことも可能です。
まとめ
ライチの収穫は、一つ一つの実を丁寧に見極め、手作業で摘み取る作業です。色、重さ、触った感触から熟度を判断し、樹に傷をつけないようにハサミで切り取ります。その後、厳しい選別を経て、お客さまのもとへ届きます。
次の収穫は来年の初夏です。今季の販売は終了していますが、この手作業によって支えられている国産ライチの価値を、ぜひ知っていただきたいと思います。
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